RETURNABLE MEMORIES
RETURNABLE MEMORIES
Edward Elric (樸路美)
燃えるような夕暮れに照らされた背中には
冷め切った手のひらは屆かない
すくい上げ砕け散る砂の欠片なんかじゃ
二人をつないだ笑顔を取り戻すことさえ出來ない
悲しみがこの胸を抉るほどの
右手には痛みさえないけれど
失った溫もりを忘れない
差し伸べたこの手にはきっと何か
殘してみせる
後悔を振り払いこの汽車に乗り込んだ
約束を果たすため走って行く
苦しみの數だけ幸せになれるのなら
俺たちは何処へ向かって何を手に入れるのだろうか
どこまでも続いてく螺旋のように
逃げること出來ない道を歩いて
真実を知る罪に震えても
苦しみを力にも変えてみせる
何処へ行っても
悲しみがこの胸を抉るほどの
右手には痛みさえないけれど
失った溫もりを忘れない
差し伸べたこの手にはきっと何か
殘してみせる