十六夜涙
天つ風よ(あまつかぜ) 時の羽(ときのは)さえ
風舞亂晴空年華悄然逝
この思ひは十六夜に
此愛終難忘寄情十六夜
凜としたあなたと同じ
似君如凜者傲然於塵世
手折(たお)られぬ花色は匂えど
花開莫須折自有暗香來
言の葉も屆かないまま
縱有千萬語欲言已奈何
憂ふ(うれう)枝から消えた
惘悵私自憐散落枝頭下
あなたの空を飛ぶ、てふ(ちょう)になれぬのなら
只盼隨君舞怎奈化蝶難
その哀しみ苦しみを喰らい盡くす鬼でも構わない
噬盡其悲苦化鬼亦何哀
天つ風よ時の羽さえ
風舞亂晴空年華悄然逝
この思ひを舞い散らせと
此愛終難忘如櫻盡飄零
夢よ剎那この心は蛹のまま輪廻の果て
夢醒剎那間吾心已惘然無意破繭出永陷不復劫
霞む空十六夜涙(いざよいなみだ)
天闊霧靄沉淚灑十六夜
芽を息吹(いぶ)くあなたのような
風吹芽欲展恰似初見君
業(ごう)の花色は匂へど
勿責花罪業賞其自暗香
舞い戻るこの
言霊夢迴往昔日誓言聲聲慢
違(たが)う姿でもよいと
縱使容顏換此生亦無憾
愛しい空を舞うてふ(ちょう)になれぬのなら
流光任飛舞怎奈化蝶難
狂おしい世(夜)に咲いたあなたを壊す鬼でも構まわない
噬血情狂亂化鬼亦何哀
天つ風よこの羽頼りに
風舞亂晴空振翅欲翱翔
この思ひを屆けたくて
此愛終難忘君心豈了然
時よ剎那葉う逢瀬は
剎那芳華逝幸與君相縫
春の餘韻輪廻の果て
春逝餘韻在終得轉世生
仰ぐ天(そら) 十六夜月夜(いざよいつきよ)
舉頭望清空十六夜月夜
天つ風よ時の羽さえ
風舞亂晴空年華悄然逝
この思ひを舞い散らせと
此愛終難忘如櫻盡飄零
夢よ剎那この心は蛹のまま輪廻の果て
夢醒剎那間吾心已惘然無意破繭出永陷不復劫
霞む空十六夜涙(いざよいなみだ)
天闊霧靄沉淚灑十六夜
天つ風よこの羽頼りに
風舞亂晴空振翅欲翱翔
この思ひを屆けたくて
此愛終難忘君心豈了然
時よ剎那葉う逢瀬は
剎那芳華逝幸與君相縫
春の餘韻輪廻の果て
春逝餘韻在終得轉世生
仰ぐその
十六夜月夜舉頭望清空十六夜月夜