もういちど春が来るまえに
ミルクのそこにしずむ冬のかけらを
靜かに飲み幹したら
止まらない涙はもう
夜の街にポツリと燈りをともす
子供のころ見た
不思議な夢に似たまたたき
今すぐ會いたくて
とんで行きたい
ときめく心だけを連れて
夜空を指でなぞる
巡る星座に
あなたの名前をさがして
もういちど春が來るまえに
あふれる愛しさを心にしきつめ
明日はきっと會えるよう
空色のリボン結んでゆくの
白くくもる吐息は藍を奏でて
あなたの胸の奧の
窓辺にそっとうち寄せる
切なく震えるように月は満ちてく
遠く離れても
あなたはあたたかいいつでも
今すぐ伝えたいこんな思いを
たくさん素直になれるから
何度も傷ついて迷いながら
二人の季節がはじまる
もういちど春が來るまえに
あふれる愛しさを心にしきつめ
明日はきっと會えるよう
空色のリボン結んでゆくの