Respective ways
花びら舞う風は優しく
靴音ひとつ何かを求め
振り返るは遠い思い出
確かに時は過ぎ去っていて
目を閉じて浮かぶ面影
呼びあって向きあって笑いあって
そう運命が引き裂いた時から
二人とも違う明日へと
この手を汚し痛みすら未來へと変え
それが答えと言い聞かせ今ここにいる
誰が消えてもまた陽は升るから
私は生きる今日を
君の笑顏も思い出も紅に染めて
涙枯らせたその先で手にしたはずの
幸せな春名も無き崩れた影
ぽつり夕陽に伸びて
「星の海に何が見えるの?」
訊くこともなくただ寄り添った
心の暗抱えていても
隣にいればそれで良かった
今日達と何度も出逢い
見送ってまた逢って繰り返して
そこにはいつも君がいてくれたね
離さないこの運命を
何を舍てても失くしてもかまわないから
私はずっと守りたいただ君だけを
その溫もりを確かな勇気に変え
目を逸らさないきっと
いつか笑って抱き合える日が來ること
心に抱いて歩み出す今この時を
旅立ちにしてこれから生きてゆこう
二人手を繋いで
力盡きた影は靜かな眠りに
私の記憶滲んだとしても
その笑みを優しさを決して忘れないから
生きていた證を胸に抱いて
夢よ咲き誇れ一瞬の儚さでも
罪を纏って共に枯れまた生れよう
涙を糧に微笑の花開く
清んだ輝き放ち
虛しく散った夢達へ誓うように
光溢れる空見上げ今立ち上がる
悲しき螺旋へ永久なる死を告げて
摑む穏やかな明日を— —
おわり