ながるるる
漫然と流れて辿りついた先の宇宙に
浮かぶムラサキ色のまどろみに誘われ
忘れたもの 忘れかけてたもの すべて
思い出したら 急転直下の変遷には
夢見心地の気分も吹っ飛ばす呪文で
隣の銀河系に押しかけ押し問答の
目にも留まらぬ速さで呑み込んだ言葉の奥底に
ハッと驚く夢には小競り合いなんて似合わなくても
廻り廻るもの 遠ざかる光景も
置いてきぼりのノイズに埋もれ消えてく
突然の宵闇に紛れて隠す
宇宙の理なんて大抵アヤフヤなもので
待ち合わせをしてすっぽかされる気分も
相対差ない オレンジを噛み締めても
キミと僕とのあいだに挟まった果肉の
ちょっぴり甘い記憶の裏側 覗いて
目には見えないものさえ 夢現が混ざり合っては
アッと驚く歌声 言葉の羅列を数えても
流れ流るもの 夢から夢を繋ぐ
変わらないものにだって明日は廻る