八幡の薮知らず
奈落 這いずる 白日
夏期終え蝉と死す 夢うたたに
脆く 鬱くしき葬列
儚く愛した あなた 何処…
生けるもどかしさも許されない弱さ
それは小春日和の日本晴れの日で
静かに風が藪を揺らしてた
罪無き命よ 眠らせてあげる
もう二度と抜け出せない 奈落へと
ここはどこの細道じゃ
迷い込んだ道 薄闇に仄めく
見当たらぬ出口 忍び寄る気配
後ろの正面は誰?
涙枯れ果てても願った明日は来ない
生けるもどかしさも許されない弱さ
菊の花が咲く頃 お別れをしよう
月日が愛を憎しみに変えた
帰らぬ命よ 空に消えていった
あなたのお墓で眠りたい
愛しくて 触れたくて 涙が溢れて
名前を叫んでみてもあなたがいない… 嗚呼
奈落 這いいずる 白日
終わりにしましょう この子と二人