下北沢エレジー
夢にまでみたあの夢も いつかに破れたあの恋も
まったくまるで夢みたいさ もう忘れちまったよ
でも僕らのあの頃の歌はそれどころじゃなかったよな
何も知らない僕だから そこにあるのは小さな冒険で
金もないし家もないけど たくさん持ってた時間だけ
銀色に光る井の頭線 南口の階段を下りれば
バンドマンと劇団員ばかりの 町を見下ろす小さな時計台
風に吹かれて 消えてくあの日の歌を
町はただ何も言わず 抱きしめ続けるだろう
君が泣いてたあの映画も好きだったあの歌も
まったくまるで夢みたいさ 半分くらいは忘れてしまったよ
形なんて初めから 本当のところどうでもよかった
理由もなく夢をみて 友達とはしゃいでりゃそれでよかった
おいおまえ 最近は元気にやってるのかい?
あの彼女とはうまくいったかい?
今はどこにいるんだろう
想像もつかないような 夢の中にいることに
僕ら気付こうとすらしなかったんだよ
何もない僕だから何でもなれた どこへでもいけた
何者でもない僕だから 何にもならないよ僕のまま
そろそろ僕らも 大人になったのかな
答えはそう「ヘイ!ディラン」風の中
駆け抜け続けてこの今を
もう二度と戻らない 何もかもが変わっていく
それでもまたこの町で 僕は歌い続けてる
下北沢の片隅で 僕は歌い続けてる
今も歌い続けてる
どこまでいっても 答えんかないぜ
さあいこう 1!2!とばせ!!