恋愛の資格
仕事に没頭する毎日と趣味に興じる生活スタイルの中で、
[00:-0.32]自那以后的两年,
少しずつ心の傷も癒え、平穏な日々を送っていた。
埋头于工作的日常与兴趣打发的闲暇交织,
時々彼女のことを思い出す。
心中的伤口伴随日子的流逝渐渐愈合。
ぼくよりもっと素敵な恋人を見つけて、幸せになっていてほしい。
只是有时会想起她。
心底そう思う。
找到一个比我更加出色的恋人,幸福地生活下去吧,
恋愛に関しては、ぼくは本当に駄目な人間だから。
从心里祈祷着。
社内で後輩の女の子から告白を受けたことがある。
有关恋爱,我便是个彻头彻尾的失败者。
なにかにつけぼくに気を使ってくれる。
在公司里被后辈的女孩子表白,
とても性格のいい子で、異性としても決して嫌いなタイプじゃなかったが、
她对我十分细致体贴,
ぼくは申し訳なさそうに頭を下げるしかなかった。
性格温和,作为异性也绝对不是令人生厌的类型。
ごめんね、ぼくは恋愛する資格のない人間なんだ。
心生愧疚,只有低下头,
後輩はえっと言ったきり、もじもじしながらずっと下を向いていた。
抱歉,我啊,是个没有恋爱能力的人。
断りの言葉にしては意味不明に思われてるに違いない。
女孩面对我的回答手足无措,慌乱中一直低着头。
しかし、今のぼくには他に適当な言葉がなかった。
刚刚的话一定被当成了胡言乱语吧,
困ったぼくは、思いついたように言った。
找不到更加妥当的言辞,
そうだ、ぼくなんかよりずっといいやつが社内にいるじゃないか。
左右为难的我开口说到,
今度紹介してあげるから。
对了!比我这种人好得多的家伙,公司不有的是吗,
運良く上司からの呼び出しを受けて、ぼくは体よくその場を離れた。
下次给你介绍。
後輩の女の子が俯いたまま立っている姿を尻目に、ぼくは足早に立ち去った。
幸好被上司叫了去才得以脱身,
これでいい、ぼくに恋愛感情を持ってくれるのは有難いが、
斜睨着女孩垂首而立的背影,我快步离去。
今のぼくにはそれを受け入れる自信がまったくない。
这样就好。对我怀有恋情实在难得,
だからこれでいいんだ。
但我却没有自信去接纳这份感情。
そう自分に言い聞かせたが、
所以,这样就好。
逃げ場をいつも求めている臆病な自分にちょっと苦笑いした。
即使一直对自己这样说着,