罌栗
毒薬だね
あなたとの恋は
幸福さえ
ひび割れてしまう
胡桃のように
私の硬い心から
あふれ出す流星たちを
もう誰も遮れないわ
私は帆船になり
風に帆をふくらませ
見知の海へ
波うつ髪
溺れてもいいよ
私の愛は
ずいぶん長く錆びていた
あなたの目 ひと目見たとき
歯車が噛んで回った
生きてて一度くらい
魔法って信じたい時があるね
風の中 深紅の罌粟は
何色の花粉飛ばすの
生きてて一度くらい
魔法って信じたい
あふれ出す流星たちを
もう誰も遮れないわ
私は帆船になり
風に帆をふくらませ
見知の海へ