騒天航路
追いつけぬ者現れたなら
ただ大人しくしてはいられず
あの日授かる舟に乗りまた往く
遠いざわめきの中へ
知る者はいないでしょう
Ah 本来の力を
こんな形で使う日が
訪れるとは予期せず
更なる速さを重ねる
光の舟
あの時目指したものとは
違うけれど
信じる己の領域
侵されては
黙って見過ごすわけにも
いかないでしょう
周囲が騒ぐ意図はもはや承知
それでもやめられないから
「そんなものでは競えるはずもない」
見下した言葉さえも
快感を覚えるのは そう
遠い海の記憶が
呼び起こされてゆくから
沈みゆく者哀れみ
誰もが嗤えばことさら
遠慮も無い
遮るしがらみ破って
進路探す
刹那に過ぎ行く景色は
荒れ模様で
見えない何かを巻き込み
激しく揺れる
今 開けてゆく
視界の中
突き詰めた速さの先に
何が見えるのか?
更なる速さを重ねる
光の舟
あの時目指したものとは
違うけれど
余りに大きな姿が
可笑しくても
高まる勢い抑えず
風を切り裂け