光射す場所(インストゥルメンタル)
光射す場所
読み:櫻井孝弘
揺れる木漏(こも)れ日 黄金に染まる石畳(いしだたみ)
静けさの中で見つけた安らぎ
まるで陽だまりのような温もりに満たされて
気持ちごと深呼吸している
木々をぬって緑をそよがせ吹き抜ける風の波は
穏やかで そして愛おしい
混沌とする時代に生まれて 血を流す心が傷む
その向こう側にある幸せは未たに遠くて
影さえも見えて来ない
だからこそ私たちは希望を手にして
信じた道を歩み続ける
ただ真っ直ぐ真っ直ぐ 光射す場所を目指す
果てしない空の高みは 何処までも蒼く蒼く透き通り
人の世の汚れや痛みを全て包んで
許しているのように瞳に映る
果てしない空の高みをいつも目指そう
胸に抱いている願いを私は気高く掲げて
この想いの限り いつも目指して行こう
小鳥のさえずり きらきらと眩しい水しぶき
時間の流れまでもはしゃいで
音をたてているように軽やかに過ぎてゆく
まるで咲き競う花たちのように
語り合える仲間たちと共に見ている景色は
ひとコマの絵のように優しくて
どこか懐かしい
目まぐるしく変わる時代の叫び
その渦(うず)の中にある真実どれだけ掴んでも
するりと指の隙間から逃げて行くかのようだ
だからこそ私たちは夢をカタチにする力を
与えられたのだから
ただ怖れずに強く
顔を上げて光射す場所へ進んで行く
果てしない空の高みは 何処までも
遠く遠く広がっている
人々の願いや祈りの全てを抱いて
叶えるかのように輝き続けている
果てしない空の高みへ舞い上がるために
希望の翼に風を受けながら
この願いを届けよう
今よりも高く高く舞い上がるために
いつまでも希望の光をこの手のひらに
揺るぎない強い想いをこの胸の中に
灯しながら宿しながら信じて生きて抜こう