海を见ていたぼくは
いつも海を見ていた ぼくは
翳りゆく時に
この岬の 秘密の場所
潮騒の響き満ちて
きみの好きだった メロディ
気まぐれなリズム
胸元に 流れる髪
口づけに届かなくて
駆け出した あの夏の日
陽炎の立つ 白い小道を
舞い上がれ ぼくらの夢
生まれたての 光を追いかけて
深い海の底で ぼくは
思い出を食べて
移りゆく 季節のない
魚になってしまおう
いつの日か きみと二人
あの船で どこか遠いところへ
この空の果てるところ
虹の生まれる 誰も知らない場所へ
離れてゆく きみを乗せて
あの海の きらめきの彼方へ
帰れない ぼくの心
虹の生まれる 誰も知らない場所で
声にならない 言葉はただ愛してる