降り立った今日の日はどこまで続く
寄り添った木陰に曇りそうな日差し
見渡した地平に幾千に揺れる
草木に落ちるこの影が
僕だけのものだろう
飛び出したこの地は
未だ視界に何も見えなくて
焦燥で眠れない夜に
後悔だけを謳っていた
泣き腫らしたこの目じゃ
明日の勇気も見えないし
どうしようって動けない僕が
言い訳ばっか探していた
過ぎ去った日々も代償も
わかってるよ
わかってるんだ
そうだ
わかってるよ
明日に叫んだって
誰かが迎えに来てくれやしないから
不安な今日でさえ
まだ飽きもせずに
その手を動かしている
希望がなくたって
癒えない 消えない 消せない
世界図を抱えて荒野を歩いていく
昨日の僕はまだ
一人が怖くて灯りを探してる
躊躇った僕を繋いで
手を引く使命もなくなっていた
擦切ったこの手じゃ
掬った水も傷に滲みて痛いけど
また一歩踏み出してる
好きだって言うほど
崩れてくものがある
わかってるよ
そうだ
わかってるよ
「自分じゃなくたって」なんて
誰かが代わりに言っているでしょう
「お前じゃなくたって」なんて
言葉も疾うに聞こえなくなっていた
未熟な僕じゃまだ
見えない 触れない 消せない
世界図を抱えて一人で歩いていく
わかってるよ
重ねた過ちに
いつか僕が僕を信じなくなっても
逃げ出した過去も 正論も
そんな夢はもうおしまい
わかってるよ
滲んだ今日も多分
誰かと同じ間違いを犯している
暗んだ藍の夜
僕だけがわかる正解を探している
掠れた声だって
消えない 消せない
ここに残るから
いつだって 今日だって
足掻いてるよ
どこまで行ったって
胸の奥が熱く脈打ってるんだ
途方もない旅に
一つも変わらず
その身を焦がしている
呼吸がなくたって
癒えない 消えない 消せない
世界図を抱えて一人で歩いていく