光をあつめて
窓の外には夜が
音もなく広がって
果実の様に赤く丸い月が
浮かんでる
身體が縛られても
心は翔べるという
でも心が縛られていたら
どうすれば
言わないでどんな一言でも
消えかけた火がまた目覚め
冷えきった私の手のひらを熱く
焚(た)き付ける
時計の針(はり)の音が
靜かに時を刻む
真夜中の空に浮かんでいる
虹を見た
さよならをうまく言えないまま
殘酷に時間は過ぎて
傷跡は見えなくなった今も
まだうずいている
光を
あつめて
心の底におりてゆく
ゆっくりと
止めないでどんな言葉ででも
消えかけた日はまた目覚め
雨の中炎(えん)は立ち上がる
やめないでどんな結末(けつまつ)でも
そのままを私に見せて
にじんでるこの街のどこかに
あなたを探すの
[03:13.52]光を
あつめて
心の底におりてゆく
ゆっくりと