一期一會
聞こえてくるのは遠い遠い昔話
忘れてしまっていた隠されてしまっていた
気に入らないんだと月の裏へと投げ捨てた
小さくて丸いただそれだけの話
聞こえてくるのは古い古い御伽噺(おとぎばなし)
かつてはあっただろう優しい日々もそこに
狂っていたのは私かはたまた貴方か
どちらでもいいでしょう救われてしまうなら
心(しん)の臓が僅か音を立てる
「意味はあるの?」わからないまま
消した
一秒後には死んでて三秒後には腐敗してて
六秒後には生き返って十秒後にはまた死んでて
四十秒後には叫んでて二分かかって理解して
三分間だけ後悔して來世、また會おうだなんて
そんなこと言ってわかっているんでしょう
明日(あした)の夢さえわかっているんでしょう
一期一會(いちごいちえ)また出會って三者三様(さんしゃさんよう)それを認め
六道輪廻巡り巡って十月十日(とつきとおか)生まれる命
四面楚歌(しめんそか)でも駆け抜けて二者択一(にしゃたくいつ)を迫って
三千世界を旅してく三千世界を旅してく
來世、また會おうだなんて
來世、また會おうだなんて
來世、また會おうだなんて
今世、また會えるだなんて
伝えてゆくのは今の私たち
忘れずに遠く隠さずに近く
きっとこの先好きになってゆける
この罪も罰も古い御伽噺(おとぎばなし)のように