雨乞い唄
赤き衣を纏う太陽が空を飲み込んで
太陽身穿赤紅羽裳將天空吞沒
草木は枯れ命は乾き、死に絕えていく
草木枯萎生命枯竭了無生機
雨神よどうか、慈悲の雨(なみだ)をお恵みください
雨神啊無論如何、請賜下慈悲之雨(淚)吧
祈る巫女(みこ)はその身を捧げ贄(にえ)となった
祈禱的巫女將此身作為貢品獻上
愛しい雨神の聲は雨音と鳴り響き渡る
敬愛的雨神的聲音化作雨音響徹大地
はやく聴かせて…
請快點讓我聽到吧…
その優しい聲を、雫に変えて
將那溫柔的聲音、變為甘霖吧
晴天を仰ぎ雲を手招いて
仰望晴天手招引著雲
雨に焦がれ謳う雨乞い唄
將渴求的雨吟唱這首祈雨之歌
大地潤し、民を救いたまえ
請滋潤大地、拯救人民吧
祈り乗せ唄は響く
承載這份祈願的歌迴響著
「早く、早く、私を喰らっておくれ… 」
「快點、快點、把我吞下吧…」
「誰かがならなければ…」
「若是一定要是誰的話…」
「大地は乾き、命は枯れ苦しむ民を救いください」
「大地干涸、生命枯竭請拯救苦難的民眾吧」
「民を…」
「請……」
「救いください、神様…」
「拯救民眾吧、神明大人啊……」
曇天(どんてん)を仰ぎ雲を手招いて
仰望陰天手招引著雲
雨に焦がれ謳う雨乞い唄
將渴求的雨吟唱這首祈雨之歌
我は謳う命しおれるまで
我將把這首呼喚雨神之歌
雨神を呼ぶ歌を…
唱至生命凋謝…
雷鳴よ念れ雲を切り裂いて
雷聲轟鳴切裂雲層
大地潤す雨を降らせたまえ
請降下滋潤大地的雨吧
我を喰らい祈り屆く日まで
請將我吞下我會歌唱到
謳い続けて
祈願實現為止
頬が濡れた天を仰ぎ見れば
臉頰被打濕仰望天空
大地を濡らしていく恵みの涙(あめ)
就看見大地被恩惠的淚(雨)一點一點地沾濕
風よ、運べ雨を謳う聲を
風啊、將這謳歌雨的聲音
雨神に屆くまで
傳達至雨神吧