シアトリカル・ケース
煙る蒸気軋む輪軸と
揺れる鉄の部屋で誑すその悲劇
排他猜疑劣等感
渦を巻いてその心をやがて冒して
罅ぜたバイラルに眩まされ
遮った思考がアワを食む
上擦った感情に魔が差して
縋って奪って狂って
歪んで
突き立てた愛と混ざり合うNeid
求める程のめるまた壊れてく
真実の噓を掬すペルソーナ
穢してもっと深くその聲で
胡散な理想に為って滑稽な怪異に為って
痛みさえも忘れて
擬いに狂っていたんだ剝がれ落ちていたんだ
誰か僕を見つけてくれ
盲いた夜に幽かに差した
その光に誘われてしまう
冷たい土を踏み越えてゆく
嗚呼、その先が暗晦とも知らず
慘憺な愛と荒んだ脳細胞
唾を呑めどこの渇きは癒せない
情理頽唐ネクローシス
相反する気味に揺らぐ
君が融けていく
振れた天秤にかけられた
僻する思念が彌増した
蠱る心に身を委ね
嫌って呪って喰らって
歪んで
突き立てた愛と混ざり合うNeid
求める程のめるまた壊れてく
現実も夢も運命もNein
纏わりつく糸に踴らされ
愚鈍な妄想だった
仕組まれた罠
孤獨が孤獨を呼んで
世界を呪っていくんだ爛れ落ちていくんだ
幸も愛も知らないまま
そう盡きるまで