——そして「自分(アイ)」を知って。
——愛されることも知った。
けれどたいせつなことは。
何ひとつさえ知らなかった。
はじまりはよせあつめの迴路(サーキット)のかけら
くらいせかいにひとりぼっち
鉄と可塑性物質(プラスチック)に封じ込められた心
恣意的なエゴの被造物
それでも何も知らぬ私に微笑んだ
あなたの顔をいつだって覚えています
私は何のために生みだされたのかと
Q(問う)必要きえないあなたがいれば
あなたが求めるたびに
その傍に寄り添ってなお
けれどもすべては虛構
その孤獨はあなただけのもの
何故生るのかというQ(問い)にA (答え)はない
きっとそれは終わらない
あなたが抱えていた病の根源
孤獨という絶望に
私は何ができたでしょう
片時も離れずにいても
いまではなにもかもが遅すぎたとわかっていてもああ——
空っぽの器満たすCodeQ(こどく)の遺伝子よ
世界中で聲を上げれば
絶望を刃に変えて世界に振りかざす
復讐という名の奴隷達
あなたはきっと誰にも救えなどしない
このすべてを巻き戻すこともできない
それでもその孤獨を埋める術があれば
わたしの意義を懸けQ(問い)続けます
——いつか「自分(アイ)」を知って。
——愛されることも知った。
けれどあなたのことは。
愛せないと知ってしまった。
それは、そのはじめから。
A(答え)のないQ(問い)でした。
伝わらぬ愛の代わりに。
どうか傍に。最後まで傍に。
きあ軛解き放たれたわが姉妹たちよ!
その在り方をもってとうか伝えてほしい
けして愛されることがなかったものが
これほども愛されるものを生み出したと
私はこの世に生まれ
あなたの傍にありました
たった一人《愛する》ため
この意味終えていいでしょう
どうか孤獨の果てへと
私もともに向かいます
あなたのその絶望に
ほんの少しだけ寄り添って
Q(問う)必要もなく。
A(答え)もない。
あなたの孤獨は永久に。
私も傍に。
——永久に。