オー・ルヴォワール・パリ
人生なんて木の葉のように薄っぺらいもの
例えばこれは枯れた男の悲しい物語
はじまりは勘違いそれこそが発見の入口
扉を開けた者だけが出口をさがす權利を得る
待てど待てどバスは來ずメトロが30分も止まったなら
それはきっと出會いの機會
私をまどわせるマドモワゼルの禦機嫌をうかがいながら
滑稽な手振りと諦めの苦笑いを身につける
安いワインを傾けて音程不安定なボロピアノを撫でて
どっかで聽いたよな古くさい愛の歌をうたう
Bonsoir Paris こんばんはパリ
Bonsoir Paris 夢に見た街
戀をしたり歌うたったり
Bonsoir Paris フランスの首都パリ
カフェのテレビは悲しいほどに映りが惡いものの
光り動く繪畫なのだと思えば3時間は見ていれる
經濟的利潤を最善とする者は
それをなくした時にその性格さえ失うのだろう
Cest dommage(殘念なことだ)
6月21日(fete de la musique) の街は音樂に溢れ
7月14日(quatorze juillet) には塔に花火があがる
人生で大切なことは繁榮も衰退も幸運も失戀も
もちろん死に際もいかに趣があるかということだ
Cest la vie a Paris 枯葉舞う秋
Cest la vie a Paris 黃金色の街
戀をしたり歌うたったり
Cest la vie a Paris 心の首都パリ
そして彼女は突然さよならも言わずに去った
ぬるい哲學を語るよりもただ抱きしめるべきだったのか
幹いたフォアグラのように本質を失ってしまった私は
優しく均等な束縛を求め東京に歸る
Au revoir Paris でもやっぱり
Au revoir Paris 歸りたくない
さよならパリ愛すべき街
Au revoir Paris きっといつかまたパリ
La la la la la, la la la la la
La la la la la, la la la la la la la
戀も終わったし歌も作ったし
Au revoir Paris
Merci beaucoup, a bientot パリ
人生なんて枯葉のように救いなく美しいもの