ひぐらし
濁った泥を抱きしめる毎日でした
それさえも愛おしくて
灰色飲んでようやく虛な目を向けて
しばらく寢るよ、ごめんね、おやすみ
何もなかったかのように満員電車に乗った
ひどいクマだガラスに反射した
背を丸め、歩いてたって報われはしないのに
こうでもしないと自分に寄り添えないままで
あのひぐらしが鳴いては落ちた夜に
汗ばんだ記憶だけ取り殘されて
朝の匂いにつられ首を振る扇風機と宵の幕切れ
僕はうずくまって涙を流した
ドクドクと音がする呼吸もままならないんだねえ
くだらないよなくすんだ春の終わりを描いた
不思議と見える幸せの色
いつも目が合うようなアスファルトに話した
「調子はどう?踏まれてばっかで僕と同じだね。
大変なのはわかるけど耐えて偉いね。」
やけに大きく聞こえて、涙があふれたんだ
あのひぐらしが鳴いては落ちた夜に
汗ばんだ記憶だけ取り殘されて
朝の匂いにつられ首を振る扇風機と宵の幕切れ
そのままくるまって眠れずにいる
何もなかったかのように満員電車に乗った
ひどいクマだガラスに反射した
背を丸め、歩いてたって報われはしないのに
こうでもしないと自分に寄り添えないままで
あのひぐらしが鳴いては落ちた夜に
汗ばんだ記憶だけ取り殘されて
朝の匂いにつられ首を振る扇風機と宵の幕切れ
そのままくるまって動けずにいる