プリンセスの脫走計畫
(シーッ。 いくわよ。)
夜の帳がお城を包む
今夜は遂に秘宙計畫の舞台
冴えた閃き駆け出す想い
待ちきれないわときめく世界は誘う
おすましの奧に悪だくみのプリンセス
國王陛下の小言も上の空
窓の外には遠くざわめき
聞こえる歌と笑い聲街の燈り
鏡よ鏡どきどきするの
止められないのこの気持ちずっとわたし
足音ころして大冒険のプリンセス
息をひそめて彼女は
夢見てた一度きり
ほら、羽ばたく
(ふふっお城の門なんてちょろいものだわ。 こんな警備で大丈夫なのかしら。)
(あ、それよりあの娘の髪型可愛い!わたしもショートにしようかなあ。)
(ジェラートも美味しそう。 あそこの林檎も囓ってみたい!)
(わたし、スキップできるんだ。 知らなかった...。 毎日がこんな風だったらいいのになあ。)
(でも、あの音は...。)
時間を告げる夢の終わりを
知らせる鐘が鳴り渡れば
この景色だけは忘れはしないと
カボチャの馬車やガラスの靴は
絵本の中の出來事でも
いななくファンファーレ
そう、彼女は(わたしは、プリンセス。)
ティアラとドレス煌めく
涙は見せないの
彼女はプリンセス