心中じゃぱねすく(カバー)
手首を流れる鈍い青に
想いを委ねていいですか
細いうなじに立てた爪痕
もう一度触れてもいいですか
生まれ変われぬ命なら
このまま堕ちてもかまわない
綺麗事で慰める
優しい時間があるのなら
この鼓動が途切れるまで
黙って私の手を引いて
あなたの好きなすてっぷで
星のない夜に連れていって
過ち重ね戻れぬ時の
思いはめくるめく走馬灯
だけど今さら怖くはないわ
刹那にすがっていられれば
吊るされた操り人形
虚ろな瞳(ひとみ)を見開いて
真っ赤な覚悟を決めたなら
この吐息が途絶えるまで
むりやりに私を汚(けが)して
あなたの好きな音楽で
狂おしい夜に解き放って
明日の朝冷えた身体 抱きしめる
腕がなくたって
最期の瞬間(とき)は微笑んで
花びらはただ土に還るの
あなたの手そっと握ったまま
おわり