夏になって歌え
花も雨も海も信號機も、
すべて歌の形をしている、
世界のなかに漂う風を、
慰めるように歌があるから、
私は息を吸う。
いくらでも、明日が來る気がした。
そのときだけ、地平線に永遠が見えるの。
夏になって歌え。
史上最高気溫、この今を灼き盡くして、喉の奧。
橫斷歩道でひかれた陽炎。
戀も夢もすべては餘談なの。
きみも星も月も紫陽花も、
すべて奇跡のふりをしている、
生きてゆくため汚れた君を、
抱きしめるように歌があるから
私は息を吸う。
いくらでも、明日が來る気がした。
そのときだけ、地平線に永遠が見えるの。
夏になって歌え。
史上最高気溫、この今を灼き盡くして、喉の奧。
水蒸気が作る美しいもの、
愛も過去もすべては餘談なの。
夏になって歌え。
史上最高気溫、この今を灼き盡くして、喉の奧。
橫斷歩道でひかれた陽炎、
戀も夢もすべては
夏になって歌え。
史上最高気溫、この今を灼き盡くして、喉の奧。
橫斷歩道でひかれた陽炎、
戀も夢もすべては餘談なの。