気になるあいつは怪獣少年
生き物係の気になるあいつ鍵っ子社宅の転校生
クラスメイトの気になる噂ひとりぼっち帰り道
夏空の下、全校集會7月最後のサヨナラ
少しおしゃべりしてみたくて後を追った帰り道
社宅越えて、河に沿って雑木林通り抜けて
駄菓子屋でアイス買って君は何処に行くのかな?
町を見下ろした丘の上の空き地
気になるあいつの秘密を見てしまった
宙に投げたアイスに食いついた大きな口
気になるあいつは怪獣を飼っていた!
折り返しの夏休み思い切って聲掛けて
「ナイショのナイショのナイショだよ?」って、小指繋いだ約束
原っぱ駆けて河泳いで君と私と怪獣
忘れられない夕焼け空君とおしゃべりできた
溶け出したアイスを鼻先に付けて笑う
夏めくあいつにドキドキときめいた
手を繋ごうとして寄り添った、そのとき
気になるあいつを怪獣が食べちゃった!
・・・そういえば今日は、夏休み最後の日だ。
君の聲がする怪獣が笑ってる
君の聲で笑いながら私に手を差し伸べてきたの
「ねぇねぇ!君なの?」「そうだよ!僕だよ!」
君と私、手を繋いで2學期最初の登校日
學校中に響き渡る泣き聲と叫び聲
二人だけの校舎になってドキドキときめいて
校庭に出た途端に始まった運動會
ピストル鳴り響いてよーいドンで駆け出した!
障害物レースを 1等賞でゴールして
アイスを食べながら 二人で何処に行こう?
宙に投げたアイスに 食いついた大きな口
気になるあいつは 怪獣少年だ!
------終------