螢夢
作曲:ルナ
作詞:'t
とまれかくもあはれほたる、ほたるおいで
衣で拾う手にあまえいたくあらん
どこぞどこぞ舞いのぼる
ほのみゆひかり憂きし夜みをこいふせ
あまい水はこちらほたる、ほたるおいで
苦い水をよけてかれまされとわらえ
わすれがたきありし日は
ほのみゆひかり憂きし夜みをこいふせ
夏の野の茂みに咲くるひめゆりの
知らせえぬ戀泣き
立葵の花の色にも
似たる薄紅戀の色もおなじ
からからからから息をふきかけて
からからからからとかざぐるま回して
さらさらさらときよみずは流れ
風をいたみあはれおもうこころくだけ
苦し水を飲んで酔えぬ頬を笑え
つれなし顔つくろいて
ほのみゆひかり憂きし夜みをこいふせ
とまれかくもあはれほたる、ほたるおいで
衣で觸れる手にあまえいたくあれよと
どこそどこぞ舞いのぼる
ほのみゆひかり憂きし夜みをこいふせ
あまつかぜよ雲の通い路吹き閉じよ
ひとときの舞姫
沙羅雙樹の花の色にも
似たる輝きはまばゆし白妙に
星逢い紐つなげど
夏過ぎれば消えいる