逆詠
心は惑う何処しへの
鏡合わせの冥暗
光を求め愛でも答えは遠く
真晝の夢愛しい和みの日々
見屆けたい未來を想像するために
赤く染まる棚心
地を散らす
人に準じて刃を降る
修羅の姿は真実の己なのか
谷上は波打つ
過ぎて去ることからに
殘す命の火を
低り地を運じ見合わせ
赤く染まる棚心
地を散らす
人に準じて刃を降る
修羅の姿がこの通りを染み亂してく
花は咲きの短し色
水は心を貼り降る青
夜は向きを滑る靜寂の黒
友は安らぎを與える
春のその彼方へ
惜しむ別れの英
凪ぎる維新の渦の中
散り行くまで
心は惑う何処しへの
鏡合わせの冥暗
光を求め愛でも分からない
病葉の身にその闇は
ただ影を會えすだろう
されば光に気づいたら
何もかも受け入れられて