蜃気樓に求め
唄:ウォルピスカーター/SILVANA
翻唱:千淵沢/秋墨
後期:藍欣
美工:玄之
【千淵沢】「もう少しだけ歩けばオアシスがあるから」
聞き慣れた聲振り払う幻を見ていた
【秋墨】光は虛像を結び
希望を映すなら
過ぎ去った時も遡る
あるいは殘酷な
【千淵沢】もしも許されるのなら
白地にこの身を預け
【秋墨】一時の安らぎへ全てを墮として
【千淵沢】老いて逝くなと聞こえたのは
在りし日の僕にでしょうか?
【秋墨】踏みしめた旅路の標
それは蜃気樓
【千淵沢】老い続けど
【秋墨】追い求めた
【合】壊れた旅人の墓標であれ
【秋墨】「先に向こうで待つから」こびりつくあの聲
ぼやけた顔どれくらい歩いてきただろうか
【千淵沢】光が影を作り
楔を縫い込むような
囚われの身引きずって
鎮魂歌を指揮しよう
【秋墨】燻る贖罪の火種に痛みを感じるのは
【千淵沢】育む薪それこそ己自身を餌に焚べたから
【千淵沢】背負った荷を解いてしまいましょう
【秋墨】木陰で少しだけ休みましょう
【千淵沢】忘れる事で前に進みましょう
【秋墨】夢の中だけでも救われていて
【秋墨】夢の続きを見ているような
朝霧に浮かぶ面影
【千淵沢】思い出せぬ輪郭さえも
笑いかけてくれた
【秋墨】置いていくなと手を伸ばした
去りし日の幻達に
【千淵沢】執著の地辿り著いた
それは蜃気樓
【秋墨】老い続けど
【千淵沢】追い求めた
【合】壊れた旅人を包み込んで