“彼女”になりたかった日
小さな頃からなまいきだとか冷たいとか言われて
そんな風にしか自分のことを思えなくなっていた
靴ずれができたあの子にそっと差し出したバンドエイド
あなたが初めて言ってくれた「やさしいとこあるじゃん」
アカンベーをしてまとわりつくあの子がまぶしかった
腕をくむ二人見えないようにいつも前を歩いた
あの子にはなれないけれど“彼女”にはなれる気がした
欲しい戀はつらぬかなきゃふりかえらない
少年は大人になって私のすぐとなりにいる
長い長い片思いはやっと扉をあけたの
胸元のめだつ洋服なんてわざと著ないようにした
仲間で出かけるときはいつでもしわしわシャツ著てた
呼捨ての名前車の話まるで男の子みたい
頭のうしろに目がついてるそんなカンジの毎日
そのくせちゃんとカバンの中「さいほう道具」を入れて
なさけないほどあなたを無視して誰かとふざけあっていた
あの子にはなれないけれど“彼女”にはなれる気がした
欲しい戀は思い込みもたいせつな武器
信じることをやめたとき魔法はすぐに消えるから
戀の歴史のエピローグ私だけだと念じる
遊園地行くと思い出す…
みんながあなたやあの子に見えてくるから
あの子にはなれないけれど“彼女”にはなれる気がした
欲しい戀はつらぬかなきゃふりかえらない
少年は大人になって私のすぐとなりにいる
長い長い片思いはやっと扉をあけたの