君だけを
君だけを- 喜多修平
緋(あか)い空が時を染めてふたり包み込んでいく
ぎゅっと握り返したのは不安だからかい?
いま言いかけてのみこんだ夢を
殘らず僕に聞かせてよ
不器用な手で引き寄せあった
同じ未來の標(しるべ) 抱きしめよう
君だけを、君だけを、愛し抜くと誓うから
守りたい微笑みをどうか傍で永遠に
その涙に觸れたのはきっと必然だったはずだよと
その瞳に吹く風に僕はなろう
約束するよ
もう何度君の名前心のなか呼んだだろう
そっと気配が動くような眩しい朝も
何故淋しさと背中合わせに
僕らは愛を知るのか
かさねた道に屆く光は
こんなにも優しさに溢れている
君だけが、君だけが、ありのままの僕にする
穏やかな幸せに気づかせてくれるんだ
この両手にいっぱいの明日(あす)が花開く為の運命
まだ始まったばかりの澄んだ季節
歩いていこう
君だけが、君だけが、今日も僕を強くする
君だけを、君だけを、愛し抜くと誓うから
守りたい微笑みをどうか傍で永遠に
その涙に觸れたのはきっと必然だったはずだよと
その瞳に吹く風に僕はなろう
約束するよ
END