十六夜草紙
彷徨える亡骸に縋り泣く陰に気付けば
當察覺到了那抱着亡骸而泣的彷徨身影
おまえの声に抱かれて 東雲を遠ざけてくれないか
被你的聲音環抱着 可否讓我遠去黎明呢
離れれば十六夜を目印にして会えばいい
若在離去以後能以十六夜為標記相遇就好了
いつ出逢える 今日か 明日か
要到何時才能遇見呢 會是今天嗎 會是明天嗎
憂いを帯びた目 怯えていた
那憂愁的眼神 感到惴惴不安
夕立が 容赦なく 降る 降る
陣雨 無情地 不斷降下 不斷降下
雨がざあざあ 濡れた横顔が綺麗で
在傾盤大雨下 你那濡濕的側臉如此動人
傘を差し出してくれる誰かと会えるまで居てくれないか まだ
可否與我相伴直到遇見為我撐起傘子的某人嗎 依然如此
秘密の話をしよう おまえの気が休まるまで
來聊聊秘密話吧 直到你心境平靜下來為止
もう途切れたんだ 夢を見てたの
已經中斷了 我不過是在做着虛夢一場嗎
どうか移ろわないでくれないか
求你別動身離我而去
萩の咲く音がする 別れの言葉を
聽到萩花盛開的聲音 將那句離別之語
風がざわざわ 揺れた言の葉が乱れて
在簌簌風聲中 搖曳的言語散亂
剥がれ落ちてく夜の帳に焦らされて背を向けた
背對那令人焦急的漸褪夜幕
月がゆらゆら 照らした横顔が綺麗で
在晃蕩月光下 你那被照亮的側臉如此動人
次の誰かのためにこの場所を譲ればそれでいいんだ 今
為了接下來的某人而讓出此地這樣就可以了 此時此刻