悲恋ノヒメノエンド
音とも鳴らず崩れていく誓いの言の葉
脊髄から直で流れる
理由(わけ)は捨てて理解だけしてよ
抜き身のまま心臓を打つ 戸惑いの音色
軋んでいる体内回路
裏も表 赤色の文字で
狭すぎる 受容の器で
受け止めきれるかが心配なだけなの
抜き身のまま心臓を刺す 疑いの刃
透けて見える足りない回路
嘘は全て 毒蛇に浸けて
狭すぎる 受容の器で
受け止めきれるかが心配なだけなの
桃色で柔らかく揺れる
心の深い場所 包んであげるから
無音の世界に一人の声だけ響き渡る
騒(さわ)やかな幻聴が聞こえる まぶたの裏に
近すぎる 唇の距離は
音をぶつけることも出来ず閉じたまま
桃色に柔らかく触れる
息をしてこのまま二人の循環を