紅色ボーダーライン
今日からここが
ボクだけの世界だ
昨日までここは
誰かの世界だった
レンタルしてゆく
四角形白い王国は
夢見がちなこの眼には
無限に映ったんだ
でもひとしきり不安になって
慣れない電車に苛立って
ドアとドアの間の話
隣の人も知らないまま
空中遊泳
春の雲に乗る
1つまた1つまた
飛んでゆく
それでもさ
ここにいるよ
自由と平等は
隣り合わせだと
いつも心は
気づいてたんだろう
優柔な風に歌えば
曖を哀を藍を叫んでる
「3年後のボクはまだ
真っ白い王国で
戸惑って泣いてますか?」
ボクが世界を知るたび
この世界は紅色に
染まってゆく
風が強くて
回る回る蓮華鏡
光が跳ねては
想いが滲んでた
ボクらが過ごした
大人との境界線
あの校舎に映った
徒名のような花
話題の映画を観て泣いて
お洒落な服屋見つけ出して
卒業以来のキミがいて
何故かお互いに恥ずかしくて
ああ存在証明
大げさじゃないよ
誰かの記憶の中で息をする
ボクらはさ
ここにいるよ
誰もが知ってるよ
呼吸をするたび
話すたび
心は笑ってたんだよ
勇敢な風に歌えば
アイをアイを
アイを叫んでる
「3年後のボクはもう
真っ白い王国が
想いで染まっていますか?」
幽玄な風に踊れば
愛を逢を
アイを証明してゆく
何も知らない事だけ
知っていれば
今日を笑える日が来るよ
ボクが世界を知るたび
この世界は紅色に
染まってゆく