20才のころ
あのころ想うたび
涙が出るんだよ
君とぼく20才のころ
帰らない昔
毎日絵を描いた
モデルは君ひとり
肩や腰胸の線を
描いては消して
たまには
口づけなどかわしてふざけあい
そのまま愛しあって
日暮れになったね
ショパンをききながら
夜には詩をよんだ
ベルレーヌやボードレール
覚えているかい
ときにはいじわるした
あなたの指先
そのままもえながら
夜空に消えた
夜明けを待ちながら
散らした花びらに
白い朝うつってたの
覚えているわ
あのころ想うたび
あのころ想うたび