/彁
白いページに白い字で
白紙之上白字落下
そっと記す言葉の
筆痕微微字句成行
その全て餘すことなく
如果這一切都能
手で觸れられたなら——
用手去感受的話——
そう向けられる數多のおもいあれど
縱然眼前有著數不勝數的思念
貴女の場所にたどり著くことはない
卻終歸無法抵達你的所在之處
この心が強く強く燃えたなら
倘若早已心陷烈火
この言葉をただ強く綴るだろう
揮灑而出的字詞將串成有力的語句吧
例えばそう夜の向こうに
設想一下夜空的另一側
ただ一人で空昇る姿
有位少女獨自一人遨遊天際
この心が強く強く震えたら
倘若早已心潮澎湃
この言葉をやはり強く飾るだろう
揮灑而出的字詞將化為華美的修辭吧
例えばそう雨の下で
設想一下漫天細雨之下
空向って佇むその姿
有位少女獨自佇立仰望天空
盡くす言葉は
字窮詞盡
貴女のかたちをとる
你的形體終得顯現
けれど貴女は何も知らない——
但你對此卻是一無所知——
空の何処かに何かを見やって
不知在天空何處眺望著何物
その身に纏う永遠という名のその無重力さ
她身上環繞的是名為'永恆'的失重之力
何も執著(おも)わず何も繕わず
無所執著無所修補
そうしていつか何かがその日々破るまで
終有一天原本的時光將在無形中破碎
そのてがなにかにふれるとき
當雙手確有感觸之時
それはきっとおもさをもつ
那麼它必將蘊含分量
しかるにそのてのもちぬしは
然而對於雙手的主人
彁(おもさ)をもたない
卻不帶絲毫的彁(分量)
そのめがなにかにむかうとき
當雙眼視線所及之時
それはきっとかたちをもつ
那麼它必將擁有形體
だけれどそのめのもちぬしは
然而對於雙眼的主人
彁(かたち)をなさない
卻沒有固定的彁(形體)
思い浮かべる
回憶再現
いくつもの風景を
無數光景交織眼前
けれど貴女は何処にもいない——
然而其中卻無你的身影——
空の何処かへ何かを探して
向著天空的何處探索著何物
その身が躍る楽園という名のその夢現さ(つよさ)
她起舞的身姿擁有著名為'樂園'的虛實(強韌)
何も知らずに何もわからずに
無所知曉無所理解
そうして高く高くへ飛んで!
之後 朝著更高的地方飛翔吧!
けして終わらぬ罪を重ねるがごとくに
一切永不終結正如同循環往復的罪行
それに幻想という名を持たせるか
那這就是被冠名'幻想'之物嗎?
けれど貴女は何も知らずに飛んでいる
但你仍舊一無所知翱翔空中
それがずっとずっとただ美しい
那份姿態只會只會永遠絢麗
そのことばがなにかつげるとき
當字句隱約訴說之時
それはきっといみをもつ
那麼它必將帶著含義
それでもことばのもちぬしは
然而對於字句的主人
彁(いみ)さえしれない
已不知詳細的彁(含義)
そのこころがなにかおもうとき
當心中有所感悟之時
それはきっといのちをもつ
那麼它必將充滿生機
けれどもこころのもちぬしは
然而對於心臟的主人……