めくるメく
ゴミ箱が溢れかえる
底の底で眠る音が
気持ちを伝える
最初の文句だからかな
手探りでつかみ取った
クシャクシャできれいな詩が
最初で最後の願いを
葉える「呪文」で
「どうしたの」
「どうもしない」
普段よりも強く返しちゃうの
「どうしたの」
「なにもないけど」
早歩きほてる顔を冷ます
かばんを探り立ち止まる
底の底で見つけたキッカケを
わざとらしく見せるように
追いかけ捕まえる
手探りで摑み取った
思い出話キッカケを
いつもより君を近くで
見れるだけの「魔法」
「どうしたの」
「どうもしない」
普段よりも不機嫌な聲だな
「どうしたの」
「なにもないけど」
小走りで先に進むひかり
ああなんでだろう?
唱えるだけで葉う「魔法」の戀物語
ああ よりによって
君の前で 涙が止まらなくなったでしょ
ああ