遙か空の彼方からどうか君へ
從遙遠天空的彼方,致於你
「忘れたい」と縋った夕景より伝えたい事がある
“我想忘記”和自漂浮的黃昏景色,就存在的想傳達之事
下手くそだけど勘弁な
聽上去很糟但還請原諒
じゃないと君はそうやって泣いたままだ
不然你就會這樣哭出來的
あの日に囚われたままなのだ
始終都被那一天所囚禁著
僕らの夏を終わりにしよう
就讓我們的夏天就此結束吧
梅雨明けのニュース
雨後出梅的消息
前髪がうねる
劉海波動著
それを指差して笑う
指著那個笑出來了
君も大差ないのに
你和我也沒什麼差別
オンボロのチャリに
給萬寶路自行車
ふざけた名前をつけて
起了個玩笑名
ニケツで駆け出した
二人一車這樣出發
七月の夕暮れ
在七月的黃昏
出會いも別れも真夏のゲリラのよう
見面也好分別也好像是夏日游擊戰
見慣れた風景もほんの數秒で
熟悉的風景也只是幾秒的事
その姿を変えることでしょう
畢竟那身姿已經變掉了啊
剎那的だったとはいえ
雖說只是剎那間的事
これまでの軌跡を'思い出'って言葉でしか形容できなくて
但我無法用”回憶”來形容一直以來的軌跡
その事実に吐きそうだ
事實就是如此
向こうの入道雲はもう君に會えないと悟った僕の心
天邊的積雨雲也領悟到再也見不到你的我的心
もうそんな顔で泣くな君よ
你不要擺出這種表情哭泣啊
好きだって言ってた割るタイプのアイスも
你說過很喜歡的那種稀釋過的冰激凌
君が全部食べていいんだよ
你全部吃了也沒事哦
味も好きにしな
味道也隨便你了
「來年の夏もはんぶんこずつね」
「明年的夏天也差不多這樣吧」
そんな些細な約束も果たせないのだ
連這樣微不足道的承諾也已經無法兌現了
もう
(吶喊)
時間の流れは容赦なくて
時間的流逝是無情的
'思い出''約束'も解けて
把“回憶”“約束”都作廢
ただ、それはそうあるべきで
只是,那也是理所應當
分かってるのにね
你也知道的吧
新たな出會いもあるでしょう
但還會有嶄新的邂逅啊
正直、耐え難いよでも
說實話,真的難以忍受
君が笑える未來がいいよ
但你的未來能夠充滿笑容就夠了
雨が降る
下起雨了
買い食いした行き付けの駄菓子屋も
我們常一起去買食物的粗點心店也好
寂れた第一公園もキスも
在寂靜的第一公園也好親吻也好
駅舎も校庭も
站台也好操場也好
全て洗い流すんだ
都被時光沖洗
この天気雨が僕の精一杯だ
這場太陽雨是我竭盡全力的了
「忘れたい」ってその感情もそうだ
“想要忘記”的這種感情也
荷物になるから
感覺會成為包袱
ほら、どうした早く行け
你看,怎麼了嗎?快出發吧
もう二度と立ち止まるな振り返るな
不要再一次停止腳步,回頭去看
やがて七月の向こうへ駆け出した背に手を振った
立刻向著七月的方向,向著跑出來的背影揮手
'この夕景の赤はまだ君に戀い焦がれる僕の熱情の色'
“這夕陽的紅色依舊是我熱戀你的熱情的顏色”
もう聞いちゃいないよな
你已經聽不到了啊
さらば君よ
別了,你
在りし夏よ
曾經的夏日啊