どれきはのま
胸の中のけしき
過去を気にせずに笑へせば、よしな
我を見ては笑ふ
さにつらふ君が背中を押す
きらきら輝く暁のかげ
君の橫顔映りたりける
さらさら揺らぎて空の彼方で
やはらいづらにずっと見たりて
さるやりとりこそ幸になりかし
當たり前なもの
さるやりとりこそ幸になりかし
そにしてふとおどろきしとき…
いたづらなる御手君の溫もり
失しておどろきし…
あな、どれ程まで君の面影
とぶらはむずっと、とぶらひつづく
かの日をあくがれば
凜とかげが浮かびてくるが、よしな
鏡を見て笑ふ
せちなる君はここにあらねど
とうとうと流る駆れる想ひは
心にもあらぬ月を見しかな
夢よ戀しき人に逢ひ見すな
覚めての後にわびしかりけり
かしづきわたりしいと愛しきこと
思ひもよらずに
かしづきわたりしいと愛しきこと
そにしてふとおどろきしとき…
囁きたるとぞ君への覚え
今も感じたり
あな、どれ程まで君の息吹を
とぶらはむずっと、とぶらひつづく
ゆらゆら揺らめくこの想ひにも
そうっといづこかで緋の芽が出ず
さるやりとりこそ幸になりかし
當たり前なもの
さるやりとりこそ幸になりかし
そにしてふとおどろきしとき…
いたづらなる御手君の溫もり
失しておどろきし…
あな、どれ程まで君の面影
とぶらはむずっと、とぶらひつづく