piacere!
いくつもの岐路の先で交わる街
集う人波が忙しなく映った
行き交う誰もが皆違う旅の途中
ここに辿り著き何処かへ散ってゆく
獨りきりで雑踏に馴染めないままで
歩く僕の耳に響いた音楽(おと)
それは理屈の壁をスッとすり抜けるように
胸を震わせる衝動満ちてゆく気持ち
心が示すままに“好き”なことに
気付いたら噓はつけない
心地よいリズム口遊むメロディ
軽くなってゆくよ僕という全てが
立ち止まる人達と湧き起こる手拍子
同じ瞬間を偶然に分かち合う
ふと隣で歌う君と視線交わして
微笑み合うそれだけで繋がってゆく
きっと遠い僕らの旅路ふたりの距離も
同じ心が縮めてゆく“好き”という気持ち
明日は違う道を往くとしても
また逢える気がするどこかで繋がっている
感じた絆は消えない