空に向かう
舞於蒼穹
爛漫たる夜桜
爛漫夜櫻
萬燈に照らされ輝く頃
萬家燈火閃爍之時
常盤(ときわ)なる誓い胸に
心中祈願此刻永存
歔欷(すすりな)く風
啜泣之風
憂いを剪って
剪之憂愁
織った錦(にしき)を
織於思錦
君に贈ろう
欲與君贈
降り灑(そそ)ぐ雨に
暴雨如注
凜と立つように
凜然而立
嫋(たお)やかな姿
婀娜之姿
今も色褪せず
未曾褪卻
はらり
零落於塵
過去が花瓣(かべん)になって
往昔飄散化作花瓣
開いた手のひら
散落掌中
から零れ散る
淒零花落
徘徊(たもとお)るその背中を
徬徨之身
常闇(とこやみ)が飲み込んだ
陷於暗世
地に墜ちたままの
墜落之蝶
泡沫の蝶
化作泡影
嗚呼
罅裂(ひびわ)れた
心之裂痕
隙間から消えて
消逝隙間
幽明境(ゆうめいさかい)を異(こと)にした
幽冥異境
美しい
淒美至極
傷痕をなぞり
銘刻傷痕
愛してた君を忘れない
君之愛戀無法忘卻
嘆くこともなく
唏噓不能
ただ淡々と歩く
淡然而行
諦観(ていかん)と侘(わび)しさが
看破塵世淒清悲涼
旁魄(ぼうはく)したように
饕餮之感
ほろり
淅淅雨聲
四季折々の雫
四季輪轉
川へと海へと還る運命(うんめい)
江河湖川終始歸返
幻想の裏側の此処に在り続けるから
存續所在幻想之鄉
幾層もの夢と
重重夢境
現を繋いで
交織現世
嗚呼
水鏡(みずかがみ)
鏡花水月
記憶を揺らして
暈染回憶
魂の片割(かたわれ) 反映(うつ)し出す
魂之碎片倒映其中
月明かり
皎皎月光
百萬の眠り
沉睡萬年
誰にも涜(けが)されぬように守る
人之褻瀆守而不疏
願わくば
君願若嘗
また出逢えるなら
得與重逢
死生(ししょう)の輪廻を共にしよう
生死輪迴不離不棄
何もかも
縱使一切
忘れたとしても
悉數忘卻
渝(かわ)らぬ愛を捧ごう
唯君不渝
嗚呼
霊(まぼろし)の
魂殤之櫻
桜よ碧落(へきらく)と
碧空無際
黃泉の間(あわい)で
黃泉之隙
狂い咲け
絢爛綻放
かの夢の
舞於夢境
終わりを綴りて
點綴終盡
緊(きつ)く結び合う
緊緊相連
千ノ縁(ゆかり)
千年之緣