world send umbrella
あの傘が騙した日空が泣いていた
那傘撐起的那天天空哭泣了
街は盲目で疑わない
城鎮盲目的毫無懷疑
君はその傘に向けて唾を吐き
你向那傘啐了一口唾沫
雨に沈んでくサイレンと
在雨中沈沒連同警報聲
誰の聲も聞かずに
沒去聽取任何人的聲音
彼は雨を摑み
他抓住了雨
私の手をとりあの傘へ
牽起我的手向著那把傘
走るの
奔跑過去
二人きりの約束をした
只有我們兩人的約定
「絵本の中に見つけた空を見に行こう」
「去看看繪本中所見的天空吧」
剎那雨さえも引き裂いて
一瞬間就連雨也被撕裂開來
もう悲しむ事も忘れたまま
已經將悲傷的事情盡數遺忘
崩れ出し何処へ行く螺旋階段は
搖搖欲墜通向某處的螺旋階梯
煤けて響いた滴り雨
熏成漆黑的迴響著的雨滴
泣きそうな私をそっと慰める様に
像是靜靜安慰著快要哭泣的我般
君は優しく私の手を
你溫柔的將我的手
白い影に追われて
被白色影子追趕著
逃げた先に檻の群
逃亡前方是成群圍欄
理由(わけ)を探す暇も無く
沒有去探尋理由的閒暇
気も無く
亦無此意
震えた手を君が支えて
你正支撐著我顫抖的手
私はそんな背中をただ見守るの
我僅僅只能注視著那背影嗎
闇に溶けた歯車は笑う
融入黑暗中的齒輪笑著
ホラ微かに風が頬を撫でる
你看醺然微風正輕撫臉頰
白い影はもう追ってこなくて
白色影子已不再追上來
とても悲しそうに消えた
像是非常悲傷般的消失了
錆びた匂いも煤けた黒さえも
鈍鏽的氣息也甚至連熏染的漆黑也
やがて色を淡く変え
終於顏色減淡起來
何処からか聲が聞こえた様な
從某處似乎傳來了聲音
気がした様な忘れた様な
像是很熟悉又像是已經遺忘
螺旋階段の突き當たりには
螺旋階梯的盡頭是
とても小さな扉が
十分狹小的門扉
埃を纏い待っていた
於塵埃中等待著
そこには何もかもがある様に見えた
那裡看上去似乎有著一切東西
色とりどりに咲いた花深い青空
五彩繽紛盛放的花朵深邃的藍天
滲んだ世界に二人きり
滲透的世界裡只有二人
もう何もいらないわ
已經不再需要更多了
絵本の中とじ込んだ空を
將被封閉在繪本中的天空
在るべき場所に返した忘れない様に
返還它應在的地方但願不會遺忘
君がくれた拙い花束を
將你贈與我的拙劣花束
笑いながらそっと肩を寄せた
一邊笑著靜靜依上肩膀
世界の最後に傘を差す
在世界的終焉撐起雨傘
ずっとこんな世界ならば
若一直都是這樣的世界的話
よかったのに
該有多好啊
悲しくないわ君の側で...
不會感到悲傷呢在你身邊…