逢瀬
作曲: 加藤登紀子
作詞: 加藤登紀子
後姿のさびしい男にかける言葉は見つからない
肌をよせるには冷たすぎてただだまって歩いていた
一番電車に乗りましょうか
それともこのまま別れましょうか
二人でいればなおさらさびしい夜明けの裏通り
後姿のさびしい男は言葉でひたすら笑っていた
安い酒場でほらを吹いて酔える限りに酔いどれた
誰もいない夜空の下で
聲をあげて歌おうか
朝が來るまでこのままずうっと
抱き合ってねむろうか
後姿のさびしい男はその背中でさえ笑ってみせる
使い古したコートのようにさびしさもいきがりも色あせた
生きることは生き続けること
悲しいくり返し
二人でいればなおさらさびしい夜明けの裏通り
二人でいればなおさらさびしい夜明けの裏通り