峠
通り魔のような太陽が
青いセロファンに包まれて
失うものを焼きつくす
砂時計は燃えあがる
大地をめざし
旅立ちは今…
何も気にせずに歩いていかなきゃ
狂気の中でも虹は出ていたから
12年前はどこにいた?
うつむいたまま出會ったね
巨大なモーターのエスカレーター
それに乗り僕らは夢見たね
野獣のように聲を殺して
風は強いけど歩いて行かなきゃ
延々
青い陽の中で目指したものを
悲しいだけじゃ始まらないだろう
次の峠まで歩いて行かなきゃ
延々
何もないけれど
君はキレイだよ
あふれてきたのは
愛と呼べるのさ
くらくらしたまま
肩を抱きながら