足りない僕を置いてって
あの日に全部捨てといて
柔らかな朝の陽よ
忘れる前に泣いといて
寂しいだけで引き止めて
まだそんな僕の聲が聞こえた
おはようあるいはおやすみ交わすたび
留め置かれたままの問いはかすれる
感熱紙みたいに記憶の地層の奧に凝る冬日
飾る紅い頬のうぶ毛に咲いたひかりに気づき
思わずもれた吐息も通りすぎた風が
アッという間に拾いあげて去り
あなたの影とひとり黙りこんだままでいる
指に觸れる予感はまだ透き通っている
Wake me wake me wake me
Wake me wake me up now
Take me take me take me
Take me at my word
A Whole new world
Call me now
待ち望んでいたい
混ざり合っていたい
流れる水にまかせ導かれるままに
Somewhere たどり著いた覚醒の數歩前で
糸が切れたようなぷつり途絶えた音が
呼び起こしたフィアーそれかもっとかよわい何か
なぜを問うたようなその軛の裏の模様は言葉なのか
なにひとつ學ばなかったわたしを溶かす聲は
冷たくて熱い(遠くて近い) 短いだけれど長い
積もる靜けさを払い口開いた理由はとくになかった
でもあなたがみていたみつめていたから
ただここにあることのすべてを許すような応答だった
(打ち震えたからだ) 喜びへの倒錯
(夢にも思えた瞬間) 真晝の月と踴るダンス
そしてダンスそしてダンスそしてダンス…
わたしとあなたがここにあった
足りない君にホッとして
楽しいだけで泣いちゃって
柔らかな夜の緋よ
戸惑う前に聞いといて
導くように問いかけて
まだそんな僕の聲も…
Dancer in the light
委ねて
指の先まで預けてみて
Dancer in the light
重ねて
言葉にはしないで伝えてみて
なんてね