バランス
バランス
歌手eufonius
雫(しずく)、この白(しろ)い手(て)の中(なか)に
君(きみ)の呼吸(こきゅう)が溶(と)けて
彼方(かなた)、グレーの空(そら)からは
すぐに優(やさ)しい雨(あめ)が
響(ひび)く響(ひび)くよあの雲(くも)へ
たくさんの影(かげ)を落(お)として
君(きみ)を連(つ)れ去(さ)る蜃気樓(しんきろう)が
闇(やみ)の奧(おく)まで消(き)えても
僕(ぼく)は何時(いつ)でもこのバランスを
守(まも)って生(い)きて行(ゆ)く
祈(いのり)、この心音(しんおん)に乗(の)せて
まだ見(み)ぬ誰(だれ)かに捧(ささ)ぐ
詞(ことば)、君(きみ)には屆(とど)かない
きっと脆(もろ)くてそれは
いつか気付(きづ)くよ何(なに)もかも
どの夢(ゆめ)も全部(ぜんぶ)壊(こわ)して
君(きみ)の傷跡(きずあと)抱(かか)えたまま
胸(むね)の奧(おく)まで透(す)かして
僕(ぼく)は今(いま)でもこのバランスを
守(まも)って生(い)きている
光(ひかり)に飛(と)び込(こ)みそうになる
意識(いしき)が果(は)てなく
君(きみ)を連(つ)れ去(さ)る蜃気樓(しんきろう)が
闇(やみ)の奧(おく)まで消(き)えても
僕(ぼく)は何時(いつ)でもこのバランスを
守(まも)って生(い)きて行(ゆ)く
守(まも)って生(い)きているから