さよならクリケット
ふたつの影が背を伸ばす夕暮れ秋の色
街角変わらないものを探した
すれ違い少しの間違い揺れてた心の色
騒がしい季節はもう終わってた
風のように通り過ぎてく毎日の中
いつの間にかきっと僕らは蟲かごの中
いつかこの景色みたいに僕もアルバムに閉じられ
やがて世界には変わらない蟲の聲だけが殘るの
さよならああそれでもきっと僕らはずっと
聲枯らすまで君を求めて歌い続ける
ひとりぼっち歩きくたびれた真夜中クリケット
僕らは別々の場所を目指した
見知らぬ荒野に佇み鳴らすは羽の音
傷つき泥だらけでも響くように
目まぐるしく色を変えてく空のキャンバス
いつの間にか取り殘された僕はただ待つ
突き刺さる雹(ひょう)に凍えて
暖かな明日を夢見て
白く包まれた世界に僕は何を遺すだろう
風のように通り過ぎてく毎日の中
いつの間にかきっと僕らは蟲かごの中
いつかこの景色みたいに僕もアルバムに閉じられ
やがて世界には変わらない蟲の聲だけが殘るの
さよならああそれでもきっと僕らはずっと
聲枯らすまで君を求めて歌い続けるのさ
さよなら