マーダーガール
昏い昏い昏い街に
潛んだ影炎が背後で
ゆらゆらゆら揺れている
包まれたシンパシー
冥い冥い冥い世界に
誘う黒い手が亡者と
ひらひらひら踴っている
張り詰めた心臓
神無月
耽る高架下
騒ぐサイレン
肺すらも同化して
眼前に咽ぶ半狂亂
燈るサイフォン
火を焚ベる
あぁ誰かの君になってしまう前に
ずっと気付かない見えない知らないこの胸裡
ぐしゃぐしゃになって伝えたい
あぁきっと紅く染まってしまう夜に
だって止まらない待てない冷めないこの感情
儚い儚い儚い花に
劈く雨の音が廃爐で
ひたひたひた零している
ラプソディ
喧騒消して往來
灰殻被っていたい
アイロニー
散々捲る小體
血塗られた愛憎
背反理
廻る感情線
唸る衝動
心臓に導火して
境遇に縋れ
淡々と蹱
ローファイ
陽が沈む
あぁ誰かの君になってしまう前に
ずっと気付かない見えない知らないこの胸裡
ぐしゃぐしゃになって屆けたい
あぁきっと紅く染まってしまう頬に
だって止まらない待てない冷めないこの感情
あぁ誰かの君になってしまう前に
ずっと気付かない見えない知らないこの胸裡
ぐしゃぐしゃになって伝えたい
あぁきっと紅く染まってしまう月に
だって止まらないよ涙と愛の呪いが
あぁ誰かの君になってしまう前に
ずっと気付かない見えない知らないこの胸裡
ぐしゃぐしゃにしたって構わない
あぁきっと紅く染まってしま夜に
だって止まらない待てない冷めないこの感情