冬の街
雪は空から直線を辿り
群れをなすように大地に煌めいた
朝焼けの街を吸い込みながら
僕らも靜かにジオラマにとけた
マボロシを絵に描いたような
眩しい世界で
乾いた風雪の白さ
僕を育てた冬の街が
形になれずはぐれていた
僕の素直な言葉を君へと運ぶよ
手を繋いで歩いた道
忘れない思い出と
これからの僕らを刻むように
強く握りしめて離れないように
僕がこれまで惑わされてきた
感情全てがちっぽけに見えた
寂しさの意味をその本當の意味を知った時
僕はこんなにも大人でした
どれだけの安堵を
その笑顔からもらえているんだろう
時を止めて透き通る香り
僕を育てた冬の街が
追いかけてた理想を
また僕の胸の奧に打ち付けてくれるよ
上手くいかないその苛立ちで
削り合う優しさも
僕らを奏でるその為に
必要なスパイスだったねと
笑えるから
あどけない僕らがほらそこにいるよ
乾いた風雪の白さ
僕を育てた冬の街が
例えようもない強さと優しさで
僕らをまた包んでくれるよ
手を繋いで歩いて行こう
そのままの僕らで
ささやかな日々を刻むように
どんな未來だとしても君と手を取って
冬の街の風に僕らを乗せて