物質的胎児
作詞: 波多野裕文
まぶたおろして
むをたべてみよう
こころをなくして
なくのはしないで
影をきりおとせ
きりおとせ.. .
やわらかいメスで
ふかさのない穴へと
ほつれだしたいとをたぐる
くちのなかを舌がころがる
あじわってあじわって
たくらみをとかすように
蓮のはなひらいた
きかいからまる
聖なるあくびで
ようふくとおどる
からだはいらない
秘密の遺伝子
あんぜんなみどりむし
無重力そのかんまんなアクロバット
もつれだしたいとをさぐる
たちのぼるよ色もかたちも
まじわってまじわって
たいくつをしのぐように
いるかすべりこんだ
動物たちだまりこんだ
みずの底でいしがけずれる
冷蔵庫のなかでひかる
なにもみてはいないまなざし
まじわってまじわって
たいくつをしのぐように
いるかすべりこんだ
あじわってあじわって
たくらみをとかすように
蓮のはなひらいた
いつわっていつわって
のどのおくはびこる根を
なみだがしたたった
うたがってうたがって
あしもとのひえたかわを
なにかがしたたった