春望(Cover 発熱巫女~ず·陽花)
ふわり舞い散ちる かすかに光放って 麗しき幻
されど幾度この手をのばすとしても
その心は淡雪のように
黄昏染まった陽炎 おぼろげに満ちた十六夜のもとで
果てなき天空彩る 琥珀の涙
たとえうたかたの世界であっても
薄紅の花が舞うときがくるまで
祈り続ける 水泡に消きえないように
ゆらり水面に宿ったその恋蛍 香しき面影
されど常夜に迷った背中を追えば
またいつしか儚さに変わる
時雨に香った露草 うららかに流れ流されゆくだけ
名もなき唄奏でる 春の暁
たとえ幾千の時間を数えても
柔らかな風に乗せ運ぶ言霊
祈り続ける うつろう季節を超えて
この手にひとしずく落ちた哀しみ
夜風に溶け合って灯る月明かり
舞い上がれ 高く空も超えて
その向こうにきっと見えてくるでしょう
恋いこがれ揺れる 乙女達よ
どうかどうか咲かせておくれ
凛と気高く咲く花のように
果てなき天空彩る 琥珀の涙
たとえうたかたの世界であっても
薄紅の花が舞うときがくるまで
祈り続けよう 語りつげる調べ
名もなき唄奏でる 春の暁
たとえ幾千の時間を数えても
柔らかな風に乗せ運ぶ言霊
祈り続ける うつろう季節へと
探し続ける 果てなき未来へと